案山子 (かかし)

【解説】
田畑に立てて鳥獣を追う人形など。実りの田を守る秋の農村景を代表する。

【例句】
稲刈りて残る案山子や棒の尖(高浜虚子)
案山子もがつちり日の丸ふつてゐる(種田山頭火)
此谷を一人守れる案山子かな(高浜虚子)
案山子我に向ひて問答す(高浜虚子)
盗んだる案山子の笠に雨急なり(高浜虚子)
御室田に法師姿の案山子かな(高浜虚子)
秋の夜を立ちあかしたる案山子哉(藤野古白)
あの案山子敵か身方か関が原(藤野古白)
霧の中案山子に交じる乞食哉(藤野古白)
君が代は案山子に殘る弓矢哉(正岡子規)
缺徳利字山田の案山子哉(正岡子規)
世の中につれぬ案山子の弓矢哉(正岡子規)
笠とれたあとはものうき案山子哉(正岡子規)
案山子にも目鼻ありける浮世哉(正岡子規)

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