畑打 (はたうち)
【子季語】
畑打つ / 畑鋤く / 畑返す / 耕 / 田打
【解説】
春の種蒔きや植え付けに備え、鍬などで畑の土を掘り返すこと。
【例句】
鍬かつぐ男女ゆき合ひ畑打(高浜虚子)
能登の畑打つ運命にや生れけん(高浜虚子)
畑打つて飛鳥文化のあとゝかや(高浜虚子)
畑打つて壺か玉かに打ち当てん(高浜虚子)
畑打や影まねびゐる向ふ山(芝不器男)
畑打に沼の浮洲のあそぶなり(芝不器男)
畑打つや島のあなたは船頭哥(藤野古白)
畑打や畑まで飛こむ杉菜売(藤野古白)
畑打や男子七人玉の顔(藤野古白)
畑打や麦に色出る風の筋(藤野古白)
家鴨群れ雀群る也畑打つ(藤野古白)
塔に山迫りて音静か畑打(藤野古白)
畑打や人に烟りの草の庵(藤野古白)
畑打の夫婦に日永き曇り哉(藤野古白)
畑打や寝て見て空を眺むれば(藤野古白)
畑打や茶の花匂ふ朝ぼらけ(藤野古白)
月出でぬまでは畑打ちて帰らん(藤野古白)
畑打や雑草の花地に残る(藤野古白)
畑打や物干竿に雲たまる(藤野古白)
畑打や柳の奥に村一つ(藤野古白)
畑打や草の戸つづく内裏跡(正岡子規)
名所とも知らで畑打つ男哉(正岡子規)