冬木 (ふゆき)
【解説】
葉を落とし、冬の間裸木となった樹木。
【例句】
昼火事の煙遠くへ冬木つらなる(尾崎放哉)
冬木の月あかり寝るとする(種田山頭火)
枝をさしのべてゐる冬木(種田山頭火)
いと低き土塀わたりぬ冬木中(高浜虚子)
二冬木立ちて互にかゝはらず(高浜虚子)
井戸端に仮に積み置く冬木かな(高浜虚子)
其中に境垣あり冬木立(高浜虚子)
冬木中生徒の列の現れ来(高浜虚子)
冬木切り倒しぬ犬は尾を垂れて(高浜虚子)
大空に伸び傾ける冬木かな(高浜虚子)
我こゝにかくれ終りし大冬木(高浜虚子)
白雲と冬木と終にかかはらず(高浜虚子)
砂よけの垣あり冬木皆かしぎ(高浜虚子)
砕かるる冬木は鉈の思ふまま(高浜虚子)
鞄あけ物探がす人冬木中(高浜虚子)
はげ山のいくつ重なる冬木立(藤野古白)
冬木立牛の背中に鳥のふん(藤野古白)
雪舟の七つ道具か冬木立(藤野古白)
冬木立奥は社の鏡かな(藤野古白)
車道の一すぢ長し冬木立(正岡子規)