火鉢 (ひばち)
【解説】
灰を入れた鉢に炭火を起こし、手を暖めたり湯を沸かしたりする器具。
【例句】
小さい火鉢でこの冬を越さうとする(尾崎放哉)
ひげがのびた顔を火鉢の上にのつける(尾崎放哉)
妹が居といふべかりける桐火鉢(高浜虚子)
手慣れたる木目を撫でて桐火鉢(高浜虚子)
火鉢に手かざすのみにて静かに居(高浜虚子)
手あぶりの僧に火鉢の俗対し(高浜虚子)
幹事席火鉢一つに五六人(高浜虚子)
わが癖や右の火鉢に左の手(高浜虚子)
母が餅やきし火鉢を恋ひめやも(高浜虚子)
洋間にも長火鉢置き意を得たり(高浜虚子)
よき人によき火鉢をと思へども(高浜虚子)
旅僧に火鉢すすめん寒椿(藤野古白)
幅をする手の小ささよ桐火鉢(藤野古白)
手の皺を引きのばし見る火鉢哉(正岡子規)